Sさん。
Sさんは小○校からの同級生。そのまま同じ中学にに入学。
まあ簡単にいうと家が近所の幼馴染。
いま考えるとSさんはかなり魅力的な女性だった。
中○生のガキだった私にはわからなかったけれど。
背が高く姿勢がいい。とてもスリム。髪が真っ黒、ツヤツヤのストレートでキレイ。
前髪はパッツンでボブだったな。
サバサバしててあんまり女を感じさせないタイプでした。
ネコ目で瞳も黒くて、うんそうですね全体として細身の黒ネコみたいな
女の子でした。
そして、趣味がナゾ。
オーケストラ部で木管をやってるんだけど、突然「渡哲也って超カッコイイよね」
と言ってくる。なぜ?
渡哲也の「日暮れ坂」を口ずさんだりしている。
(Sさんのせいでこのタイトルおぼえましたよ。でも当時にしても15年以上前の曲ですよそれ)
で、そのSさん、オーケストラ部ってことで、私の大好きだった
R子さんと同じ部活だったんですよ。
Sさんは話しやすいし小学生のときから知ってるし、なんでよく話してたんですよね。
それで中2のある日、学校からの帰り道で出会ったんですよ、近所だから方向同じ。
Sさんが突然「○○(私の名)ってさR子のこと好きなんでしょ」と話題を振ってきた。
「えっ?」
「あ、やっぱり、そーなんだねー」
「あ、いや別に」
「うん、うん。R子が言ってたよ」
「えっ?なにそれ・・・」
「○○が私のこと好きみたいって」
「あ、なんだそれ、え・・・」
もうなにがなんだかわからなかった。汗がムチャクチャ噴き出してくる。
なんでR子さんは私が秘密の片思いをしていることを知っているのだ?
〜つづく