これは私がブルマーにめざめていくお話です
放課後学校に残るいいわけのために卒業式準備委員会
に参加した私は、T田さんの紺ブルマーを手にする機会
をうかがっていた。
11月に入りめっきり寒くなり、日も短くなったある
日、初めての委員会が開催された。
「ついにその日が来た」
委員会が終盤にさしかかるころから私はドキドキしは
じめた。
「今日ついにT田さんのブルマーを手にできる」
そう思うと胃の下のあたりからソワソワとした感覚が
押し上げてくる。
委員会が終わった。午後4時半ころだったと思う。
最終下校時刻は5時だったが、もうその時間になると
児童はほとんど校内には残っていない。
クラスの前の薄暗い廊下に戻ると私は自分にいいきか
せた。
「ぜったいにバレてはいけない。完全犯罪を達成する
んだ。慎重に」
まず誰からも見られていないことを確認し、廊下に並
んでいる体操服袋からT田さんのものを選び出す。
毎日位置を確認していたのでそれは一瞬の早業だ。
「これだ」
袋に書かれた名前を確認する。「T田M美」まちがい
ない。この袋。
私はさもそれが自分のものであるような顔をして、体
操服袋をフックからはずす。
そして平静を装いトイレの個室に向かう。すべてはな
んども頭のなかで練習したとおりだ。しかし脈拍は上が
っている。ドキドキだ。
個室に入ってしまうと少し落ち着ける。
体操服袋を開ける。シャツとブルマーのたたみ方を覚
えておかなければならない。
袋の中から丁寧にたたまれた紺色の物体が出てくる。
「これだ・・・・・・T田さんのブルマーだ」
私はもう頭がおかしくなるくらい興奮していた。