他人や家族から「真面目な人」と見られたければ、学校の規
則に従った靴下をはきます。
それは「従順」とか「清楚」といアピールでもあります。
「私は自由な人に見られたい」と思えば服装規定を逸脱したソックス
をはいて教師に怒られたりするでしょう。
あるいはルーズソックス大流行中のころ、放課後駅や電車内で学校の
ソックスからルーズにはきかえる女の子たちが話題になりましたが、なん
でそこまで「恥ずかしいこと」をするのか、わかりますよね。
「恥ずかしい」より「自己表現」のほうが大切だからです。
「流行に敏感なオシャレな自分」を演出するなら、その時期の学生の
流行を追うでしょう。
ソックスは本当にはいている人の内面を表している。
しかし、ルーズソックスがあまりにも「ギャル」を表すアイコンとして
突出しすぎてしまった97年後半ごろから、そのカウンターとして、紺や白
のハイソックスが流行してきたのではないでしょうか。
もともとは私立のお嬢さん学校の制服のソックスですよね。
ハイソックス。
それを公立校の子達もはき始める。
かつて、ルーズソックスをはいて、「私立お嬢様学校」のハイソックスに
カウンターをくらわしていたころのことを考えると、公立校のハイソックス
はなにか一種の「敗北」なのではないかと思いました。
〜つづく