1980年ごろにひとつの伏線があると思います。
ネットの情報によると、そのころフィットネス、ダンス、ヨガなどの世界で
「レッグウォーマー」が流行し始めたとあります。
その当時のアメリカ映画やドラマなんかでもよく、登場しますし、その後
日本でも流行したと思います。
ルーズソックスが大流行したのは1994年から98年くらいの期間だと
思います。
しかし、実は92年ころから、女の子のソックスは少しずつたるんできていました。
それは、アメリカのフィットネス用のファッションの影響があると思います。
90年代初頭「クシュクシュソックス」という名で、ルースにはくソックスを
よく女の子たちははいていました。
高○生でそういう「ダラッ」とした靴下をはいていたのは、もちろん公立校の
女の子で、私立の学校の子は学校指定のソックスでした。
当時は私立校が生徒募集のために制服をモデルチェンジしていた時期でした。
ブレザーにチェックの膝丈のスカート、そしてカラーのハイソックス、
みたいな制服です。
公立校の女の子はなんかそういう流れのアンチとして靴下をルースにして
いったのかもしれません。
そして94年ころ、ゴツイ丈長の「ルーズソックス」を見た私は「ああ、
レッグウォーマーが帰ってきた」と思いました。
どうやらあのゴツいルーズソックスはアメリカの登山用品ということになって
いますが、アメリカのフィットネスや、チアリーディングの世界で、あおの手の
ソックスが生きながらえていたような気がしてなりません。
これは推測ですが。
丈長になったのはスカートの丈が短くなったからですね。
そのうち「黒」のルーズソックスが出てきたあたりから、私のなかでなにか
違和感がうまれてきました。
靴下は記号性が高いものです。
自分がどんな属性に人間か他人に示したいとき、人は往往にして「足元」で表現します。
ですからオシャレの基本は「靴」なんですが、女の子にとっては靴下がもっとも
自分を表してしまっている部分なのです。
「私は流行に乗ってます。ちゃんとカワイク見せてますよ」という自己表現を
学校に行くときのソックスで行っているのです。
だからこんなにソックスの流行はめまぐるしい。
そこで「黒のルーズソックス」にどんな記号性、自己表現がこめられているの
でしょうか?
私の目には、ただ「ダサいだけ」としか写りませんでした。
〜つづく