因業日記

　私はブルマーが大好きです。

　けれど私は本当に好きなものは、嫁以外の人間にはめったに言いません。

　自分の好きなプロ野球チーム、好きな芝居、好きな役者、好きな音楽、
好きな作家、好きな酒、好きな料理‥‥‥。

　皆さんもご経験があると思います。本当に大好きなものって自分が一番
わかっていると思いたいんですよ。
　
　例えば競馬。

　同じ馬が大好きでも、その馬の何が好きなのか、何が自分の好みなのか？

　一頭の逃げ馬がいるとします。

「俺はこの馬の狂気みたいなものが好きだ」

「いや、この馬は狂ってるんじゃない、スピードの絶対値が違うんだよ」

「勝てば圧勝、負けるときは大敗、そこがたまらない」

「先頭でスイスイ走っているのを見ると胸がスカッとする」

　同じ馬のファンでもみんなすこしずつ違う。

　だから熱心なファン同士は最後の最後のところではわかりあえない
のだと思います。

　それが私はイヤなんで本当に好きなものは他人にはあまり言わない
んですね。

　同じモノが好きなのにわかりあえない。

　なんかさみしくてね。
　
　なんとなくほのめかすことはあっても私は熱狂的なマニアだと他人
には言いません。

　　ブルマーにしても同じですね。

　結局熱烈なマニア同士でも意見が完全一致することは少ないでしょう。

　「シャツ入れ」「シャツ出し」「ライン入り」「ライン無し」「紺一択」
「エンジじゃなきゃダメ」「JS限定」「JKだけ」「熟女もOK」
「ナイロン最高」‥‥‥。

　BBSなんか見てるとケンカしたりしている（笑）

　100人ブルマーフェチがいれば100通りの理想のブルマーがあるんですね。

　でも、匿名なら自分の好きなものについて、「大好きだ」と言える。

　ブログに書けば言いっぱなしにできる（笑）

　趣味のブログのよさってこれなんじゃないでしょうかね？

　普段の生活では言えないことを、思いっきり書いてみる。

　たとえそれが虚空に叫ぶような行為だとしても。