「NK台中のジャージありますか?」
多分取扱っていないであろう学校のジャージについて
質問する私。
オバチャンはすまなそうな表情で、「ごめんねー。うちは
N中とM中のしか扱ってないの」と優しく答えてくれた。
もし、NK台中の指定品があったら、「わかりました。また後で来ます」
というしかないと心配していた私はホッとした。
「NK台のはね、たしか・・・〇〇駅前のスーパーならあると思うよ。
電話して聞いてあげようか?」
なんて親切なオバチャンなんだ。
「あ、それはいいです。ごめんなさい」と答えて店を出た。
私は少し希望を持った。この店のオバチャンは優しいし、
人を疑ってかからなそうだ。ここならブルマー買えるかもしれない。
R子さんとおそろいのブルマーが。
一旦はあきらめかけた、ブルマー購入だったが。
この優しいオバチャンの人柄なら何にも聞かずブルマーを売ってく
れるんじゃないか。
私は自転車をこいだ。
頭の中で「これはなんとかなるかもしれない」と思いながら。