子供のころ、なにか悔しいことがあって泣いたり、イジめられ
て泣いたりすると、「それでも男かよ。女なんじゃないの、オト
コオンナー」などという罵声を浴びされられませんでしたか？
現代の子供の世界ではどうなんでしょう？そんなこと言った
りするんでしょうか？
女の子も男の子もそれぞれ平等、優劣はない、という考えが
力を持っている世の中になってきましたから、「女の腐ったの」
とか絶対言わなくなってますよね。
私、子供のころから「男らしい」とか「男らしくする」っていう
考え方が「大ッキライ」でした。
いちおう「男らしくしなさい」という価値観にしたがって生き
てはいましたが、子供心に「男らしいってしんどいなあ」と思っ
てました。
少年野球をやってたんですが、試合で負けたりすると悔し
くて涙が出ちゃったりするんですよ、これは自然にね。
感情の振れ幅が大きい子供だったので。でもどうしようもな
いですよね、止めようと思っても涙が出ちゃうんだから。
そうすると、言われるんですよ、大人から。
「男だったら泣くな！」とかね。
でも男も女も関係なくないですか？じゃあ女なら泣いていい
ってどういうことですか？
「悔しくても泣くな」ならまだ話がわかりますけどね。感情をコ
ントロールしろってことかな、と思いますから。
「男だったら泣くな！」というような考え方に触れるたびに「イ
ヤだなー、気持ち悪いなー」と思っていました。なんで男だから
頑張んなきゃならないんですか？
逆に子供のころ、「女の子みたい」と言われるととても嬉しか
った。
母親の趣味で私、子供のころアゴくらいの長さのボブカット
だったんですね（笑）
「お前は短髪は似合わない」って言われて、母に。
で、10歳くらいまでってまだ、外見の性差が小さいじゃない
ですか。
だから初対面の人に女の子と間違えらることがよくあったん
ですね。
「女の子かと思った」と言われるとポワーンとした気持ちにな
りました。嬉しいんですよ、とても。
そういう人の前では、女の子らしくしたりしてね（笑）
「男らしいことがカッコイイ」って思っている男の子だったら、
たぶん怒りますよね、女の子に間違われたら。
だから子供のころも心のどこかに女の子になりたいと思って
たんだなあ、と今になって気づきます。
今は昔ほど「男らしく」とか言わなくなったから、私のような
子は生きやすいのかな。
