定職に就き少し経済的に余裕が出た私はブルマー&体操服を買い集め始めた。
夏場の平日休みや午後休みの日には地元を中心に中学校を視察する。
ブルマーが採用されているか確かめるためだ。
あまりウロウロしていては不審者として通報されてしまうかもしれないので、
徒歩か原付バイクで(このために原付を購入したのだった)校庭のまわりをサーと
移動しながら、体育の授業や部活動、体育祭の練習なんかをしている女子の様子を
観察する。
まあじゅうぶん不審者だが。
そのころはブルマー全盛時代の最後の数年間にあたっていたので、10校中8から
9校はブルマーだった。
ブルマー採用校だとわかれば、その学校の付近で指定体操服を売っている店を探す。
これがまた宝探し感覚で楽しかった。
経験を積むにつれて、だいたいあそこらへんに取扱店がありそうだ、というのがな
んとなくわかるようになる。
それがまた楽しい。
逆に大手スーパーマーケットの衣料品売場の「●●中指定体操服あります」という
掲示からブルマー採用校を知り購入したこともあった。
お店に売るのを拒否されることはない、とわかっていたが、それでも「ブルマーを
ください」と言うときにはドキドキする。
そして手に入れたときの充実感。
そうして地元からすこしずつ範囲をひろげて、20校ほどのブルマーと体操服を手に
入れたのだった。