14歳の秋の思い出。
生まれて初めて女の子用の下着を買いにきた私は緊張と不安でメロメロ
になりながら、肌着売場のレジにやってきた。
コットンパンティーズ3枚組をカウンターに差出す。
レジは20代の女性だったと思う。
そしてその店員のお姉さんが一言、
「これは返品、交換できませんけどよろしいですか?」
私は一瞬何を言われているかわからなかった。
ただ「はい」と答えるの精一杯だった。
お姉さんがどんな気持ちで私を見ていたのかはわからない。
しかし極めて事務的に対応してくれた。
袋に入れてもらったパンティーズを持って逃げるように売場を出た。
全身から汗が噴き出していた。心臓の鼓動も早い・・・・・・。
自転車置き場で肩掛カバンにパンティーズを移しかえたときに、
初めて腹の底からわきあがってくる喜びと興奮、そして達成感を感じた。
(やった!女の子と同じものを手に入れた!)
汗が引き秋の夜の空気の冷たい匂いを急に感じた。
この日のこの興奮と喜びが忘れられなくて今でも女性用の衣服を
買ってしまう気がする。
そして、この日から私の「下着女装」が始まった。
それは今でも途切れることなく続いている。
~おわり