はじめて女性用の下着を買いにいったのは14歳の秋だった。
夏休みに念願のブルマーの購入に成功した。
ブルマーはすぐに着用するするようになったのだが、女性用のパンティーズを
持っておらず、直穿きしていたのだ。
本当に女の子のように、 憧れのR子さんと同じように着るのならパンティーズ
が必要だ。
絶対にパンティーズを手に入れなければ。
しかし、パンティーズ購入はブルマー購入よりも、恥かしさが段違い。
ブルマーなら「お姉さんや妹の分かな?」などと思ってもらえる余地がある
ような気がするが、女性用下着となるともう「変態」と思われてもしかたがない
気がした。いや変態なのだが。
ただ、ブルマーから始まった「女装」のドキドキ感ワクワク感をもう一段階
ステップアップさせるには、パンティーズの購入は逃げては通れない道だ。
ブルマーのときと同様、私は調査を始めた。
同級生の子はどんなパンティーズをはいているのだろう?
どこで買っているのだろう?
ネットが普及してからは見る影もないが、当時はまだ大判カタログによる通
信販売が盛んで、わが生家にも年に何回か、数社からカタログが送られてきた。
その中に「ティーン向け衣料」専門のものがあり、私はそれで10代の女の子
がどんな下着をはいているのかを知ることができた。
〜つづく